■ 4月21日(木)「第36回フェニックスバトル」
【S・フライ級 8回戦】
山口桂太(八王子中屋/17戦6勝2KO10敗1分)
vs
阿知和 賢(ワタナベ/13戦6勝1KO5敗2分)
結果…4R1分16秒TKO負け
山口桂太、巻き返す中、一回のカットに敗れる
4月21日、後楽園ホールにて行なわれた山口桂太の復帰戦は、最初に奪われたペースを巻き返す中、相手の阿知和賢選手の一発のパンチで負ったカットにより4回TKO負けとなりました。
強者との対戦で続いていた敗戦からの復帰、桂太は勝利を欲し、手を出し続けました。
しかし1回、ペースを差し書に掴んだのは相手の阿知波選手。左右のアッパーを軸に、ジャブを打つ桂太との距離を潰すと、右ストレートをドンドンと打ってきました。
続く2回も体で押し込んでパワーで勝負を仕掛ける相手に対して、桂太は的確にパンチを当てることで自分のリズムを掴もうとします。
そして3回、変わらず前に出て来た阿知波選手でしたが、ジャブとともに打ち続けて来た桂太のボディ打ち、アグレッシブルに1、2回からのハイペースで出て来た事もあり、阿知波選手に疲れが見え始めました。
そんな相手に桂太は右のストレートを好打して自分のペースに試合の流れを持っていきました。徐々にペースが落ちてきた相手と、同じペースを保ち続けた桂太。試合の展開がはっきりと現れて来ました。
しかし、そんな流れで始まった4回、変わらぬ打撃の応酬の中で阿知波選手の右ストレートが桂太の左眉を切り裂きました。その打ち合いが落ち着いた所でレフェリーが試合を止めると、リングドクターの支持によりストップ、パンチで切った傷の為、相手のTKO勝利となりました。
試合展開が大きく変わった局面で起きた事。桂太や彼を応援してくれた人達にとっては、突然突きつけられた、厳しい結果となりました。不運にも見えましたが、劣勢になりそうな中、それでもキレのあるパンチを打った相手の方が強かったと思わなければなりません。
結果こそが最も大切な事。その絶対基準があるからこそ、この競技が特別なものになっているのだと思います。
試合後、確認した所、傷は思いのほか深くはありませんでした。桂太の心も半ばという思いもあったかもしれません。今はまず傷をしっかりと治す事、そして心身を休養させる事。その先はそれからになると思います。
いつもと変わらぬ大きな声援、皆さん本当に有り難うございました!
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の5枚以外の写真もUPされています。)
◎試合組合せ表(日本ボクシングコミッションHPより)
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