【S・フライ級 6回戦】
山口桂太(八王子中屋/16戦6勝2KO11敗1分)
vs
益山智行(川崎新田/19戦7勝1KO9敗3分)
結果…6R 1分38秒TKO勝ち
”変化”と”勝利”と”感動”と 山口桂太VS益山智行
8月16日(火)、川崎とどろきアリーナで行なわれた山口桂太選手と益山智行選手の試合は、山口選手が攻守に最高の出来を見せ、最終6回にレフェリーのストップによりTKO勝利となりました。
強豪達との対戦、不運な形でのストップと、勝ち星を得る事が1年近くできなかった桂太。しかし、この日はまるで生まれ変わったかのようにして、その結果、内容、全てがキャリア最高のパフォーマンスと呼べる程の動きを見せてくれました。
その結果、内容によっては現役の進退を決める決意を持って桂太はこの日の試合に臨みました。
そして、その決意が桂太に何らかの変化を持たせたのかもしれません。
その動きは本当に素晴らしいものでした。
初回、最初の10秒、自分から、前へ、前へと進むようにして力強くジャブを放ち、ボディへ繋げる。桂太の決意とコンディションの良さが既に詰まっているかのようでした。
そして更に右から返す左のフックを何度も益山選手の顔面に打ち込み、主導権をしっかりと掴みました。
そんな桂太に対し、続く2回にはインからアウトへ動きを変えた相手。しかし桂太はそんなことは関係ないとばかりに自分のペースで攻め立てました。
回ればジャブで追いつめ、足を止めて打ち合えば、自分の土俵とばかりに常に相手以上の手数でパンチを浴びせる。
そして、そんな攻防の中に桂太の”成長”ではなく”変化”が見えました。
いつもならばそのせめぎ合いの中、被弾を余儀なくされて来た彼が、この日はしっかりと腕を上げ、パンチをもらいすぎずに打ち合っていた事。更に、無意味に下がるバックステップが無かった事。そんな課題の克服が、彼の変化に結びついたのだと思います。
そんな変化に後押しされるようにして、中盤から後半にかけては彼の最大の武器であるスタミナが、相手を更に追いつめて行きました。
そうして迎えた最終6回、開始から変わらぬ運動量で攻め、攻め、攻め立てると防戦一方になった益山選手を救うようにしてレフェリーが試合をストップ、最終6回TKO勝利となりました。
キャリア最後の試合になる可能性もあった中、桂太は土壇場でキャリア最高の試合をみせました。
その、変化、勝因は彼自身がしっかりと分かっているのだと思います。
その繋いだキャリアの続く先に何かが待っているかもしれない、
そんな可能性を見せて桂太は変わらぬ最後の戦いを続けて行きます。
あるいはこの試合、技術的なものや精神的なものではなく、ただ単純に勝利と感動を結びつけからこそ、その先へのつながりをも感じさせたるのかもしれません。
そんな彼を支えて下さっている、皆様、何卒、今一度、復活の桂太への応援、よろしくお願い致します!
応援、有り難うございました!
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